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郵便ポストと宅配ボックスを一体化した「オルフェス ポストユニット」と「YKK AP技術館」が2026年度グッドデザイン賞を受賞

郵便ポストと宅配ボックスを一体化した「オルフェス ポストユニット」と「YKK AP技術館」が2026年度グッドデザイン賞を受賞

YKK AP株式会社(本社:東京都千代田区、社長:魚津 彰)の2つの取り組みが、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する2026年度グッドデザイン賞を受賞しました。1つは、郵便ポストと宅配ボックスを一体にした機能ポール「オルフェス ポストユニット」です。シンプルなデザインを追求したエクステリア商品です。もう1つは、同社の技術の歩みやモノづくりの精神を発信する展示施設「YKK AP技術館(富山県黒部市)」です。技術館は、施設の設計や展示を手掛けた株式会社アプルデザインワークショップ、株式会社丹青社との共同受賞です。

YKK APのグッドデザイン賞受賞は、今回を含めて計29点になりました。2024年度はバルコニー用手すり「エルビュート ハンドレール」(2デザイン)、2025年度はアルミ屋根カーポート「プレーンルーフ」が受賞しており、今回で3年連続の受賞です。同社は今後もデザインにこだわったモノづくりを進め、快適で豊かな住まいづくりにつながる商品を提案していくとしています。

左:オルフェスポストユニット、右:YKK AP技術館
左:オルフェスポストユニット、右:YKK AP技術館

住まいの顔を整える機能ポール「オルフェス ポストユニット」

「オルフェス」は、住宅の顔となるファサード(道路や広場に面した建物正面の外観)をシンプルなデザインで演出するエクステリア商品シリーズです。ポストユニットはその一つで、水平・垂直を基調にしたスクエアなフォルムと洗練されたディテールが特長です。

スリムな寸法と二重扉で、すっきりとしたフラットな外観に

本体のサイズは幅150㎜、高さ1,500㎜です。この寸法は建築基準寸法(モジュール)に合わせて設定されており、住宅とエクステリアに一体感と洗練された印象をもたらします。扉は「二重扉構造」で、ポストや宅配ボックスの操作部が外側に出ないフラットな見た目になっています。ポストユニットとしての機能と、シンプルな外観のデザイン性を両立した設計です。

敷地に合わせた配置と、夜の玄関を照らす表札

360度どの角度から見ても形が整っているため、側面(長辺)を住宅の正面に向けて置くこともできます。狭小地やさまざまなアプローチの構成にも柔軟に対応できます。地面から外扉の下までは約270㎜の高さがとられており、玄関ポーチの階段脇に設置することも考慮されています。表札には、本体のデザインになじむ照明一体型が新たに用意されました。照明は夜間の視認性を高めるとともに不審者の侵入を抑え、防犯性の向上にもつながります。テイストの異なる4デザインがそろい、玄関まわりの安全性を確保しながら夜の景色を演出する表札灯へのニーズの高まりに応えます。

審査では、シンプルで洗練されたデザインの中に、郵便受け・防犯監視・ロゴ・照明といった機能がまとめられている点が取り上げられました。実用的な設備でありながら建築環境と一体化したランドスケープデザインとしても成り立っている、印象深い作品と評されています。

郵便ポストと宅配ボックスを一体化した「オルフェス ポストユニット」と「YKK AP技術館」が2026年度グッドデザイン賞を受賞

建材事業の原点の工場を再生した「YKK AP技術館」

YKK AP技術館は、YKK AP建材事業創業の地である富山県黒部市に1959年に竣工した、アルミ溶解押出工場の建屋をリノベーションした展示施設です。2024年11月に開設されました。「モノづくりと技術への挑戦の歴史をたどり、未来への成長につなげる」をコンセプトに、建材事業の始まりからの成長・発展の過程を、モノづくりの技術を軸に紹介しています。もともと断熱のなかった建物は全面的に断熱改修され、BELS評価(建築物の省エネ性能を6段階の星マークで示す第三者認証制度)で星5相当の省エネ性能を達成しました。年間を通じて安定した温熱環境と冷暖房負荷の低減を両立し、CO₂排出量の削減に役立っています。

工場の三角屋根は、当時の鉄骨トラス構造を補強してそのまま残しています。そのため建屋全体に柱のない空間が広がっています。改修した壁面には、アルミリサイクル材を100%使用した自社のカーテンウォールを採用しました。CO₂排出量の削減に貢献するとともに、建築における新旧技術の融合を形にしています。展示什器は、窓枠の部材であるアルミや樹脂の押出材と木材を積み重ねたデザインです。エリアごとのテーマや当時の工場の情景を表現しています。

施設は、黒部エリア本来の自然の再現に取り組む緑豊かな「YKKセンターパーク」の中にあります。周辺には緑地環境が整えられています。屋外を望む大階段を配したエントランスは、入社式や施設イベントなどで社員や地域住民が交流する場になっています。2026年7月には来館者3万人を達成しました。地域に根ざした企業ミュージアムとして、YKK APのモノづくりと技術への挑戦、未来への成長に向けた情報を発信しています。

審査では、同社がこれまで多くのプロジェクトでさまざまな建築家を起用してすぐれた空間を生み出してきたこと、近年はリノベーションにも取り組んでいることに触れられました。そのうえで、この施設はレガシーである工場を展示空間として再生したものだと紹介されています。ファサードのガラス面や大階段、屋外デッキによって開放的な建築に生まれ変わり、地域との交流も図る施設になった点も挙げられました。大きな空間の心地よさや、各時代の製品を展示するコンテンツの魅力も評価されています。

出典:YKK AP株式会社