果樹が実らないのは「過保護」が原因? 家庭で実をならせるコツを専門家が解説

家庭で果樹を育てるコツ:4つのポイント
ポイント1|最初の1本は「実がつきやすさ」で選ぶ
果樹栽培を始める際、品種選びは非常に重要です。対談では、初心者におすすめの品種として以下のものが挙げられました。
-
フィンガーライム:『コレット』。一年に何度も花が咲く「四季咲き品種」(季節を問わず花を咲かせる性質)を選ぶと、実がつきやすいとされています。
-
ブルーベリー:『サンシャインブルー』。1品種でも実がつく「自家受粉性」(同じ株の花粉で受粉し実をつける性質)の品種を選ぶことが、失敗を減らすポイントです。
-
イチジク:『ホワイトイスキア』。実つきが良く丈夫な品種として紹介されています。

ポイント2|枯らす原因は「水のやりすぎ」
初心者の失敗で最も多いのは、水のやりすぎによる「根腐れ」だといいます。3名に共通するアドバイスは、「乾いたらたっぷり」与えること。何日に1回と頻度で決めるのではなく、鉢を持ち上げたときの重さで土の乾き具合を判断することが、確実な見極め方として推奨されています。
ポイント3|植え替えの正解は、果樹によって異なる
「休眠期」(植物の生育が一時的に止まる時期)に植え替えるのが一般的とされていますが、果樹の種類によって最適な時期は異なります。
-
イチジク:葉が落ちた冬が適しています。
-
ブルーベリー:秋に植え替えるのが良いとされています。年内に根を張らせることで、翌年良い花を咲かせることにつながるとの経験則が語られました。
-
フィンガーライム:収穫後か春先が目安です。
ポイント4|「花は咲くのに実がならない」は肥料不足かも
水やりとは逆に、肥料は「足りないこと」による失敗が多いといいます。
-
フィンガーライム:花芽をつくる11月〜12月に肥料が不足すると、実になる「雌花」(めばな)が咲かずに「雄花」(おばな)ばかりが咲いてしまうというメカニズムが明かされました。
-
ブルーベリー:収穫後の「切り戻し」(伸びすぎた枝を切り詰める作業)と「お礼肥」(収穫や開花後に与える肥料)が、翌年の花芽を左右するといいます。
▼対談記事の全文はこちら
https://ozaki-flowerpark.co.jp/?post_type=journal&p=30977&preview=true
登壇者プロフィール
-
仲平豊実さん(フィンガーライムジャパン代表):長野県高森町で花き栽培を手がけた後、フィンガーライムの本格栽培へ転身。オーストラリアからの直輸入と品種確定に10年を費やし、現在は40品種以上を取り扱っています。苗木の育成・販売や栽培指導のほか、食のプロ向けの普及活動にも注力しています。
-
石黒正良さん(石黒ブルーベリー園3代目):シャクナゲや樹木の苗木販売からスタートし、40年以上にわたりブルーベリー栽培を手がけています。木苺やレモンの栽培に加え、オリジナル用土の通販、果樹摘み取り体験も展開しており、全国から愛好家が訪れます。
-
石附正志さん(石附農園3代目):福祉系大学を卒業後、家業存続を機に就農。園芸問屋での修行を経て家業を継ぎ、祖父が挿し木したイチジク数鉢を主力品目へと育て上げました。2020年からはYouTubeチャンネル「園芸農家イシヅキちゃんねる」でも発信し、家庭果樹の魅力を伝えています。
イベント概要

-
イベント名:オザキフルーツパーク-育てよう、未体験の味。-
-
開催期間:2026年9月19日(土)〜9月23日(水・祝)全5日間
-
会場:オザキフラワーパーク(東京都練馬区石神井台4-6-32)
-
入場料:無料 ※一部ワークショップのみ有料
-
後援:練馬区みどり推進課
対談出演3名の登壇スケジュール
-
9月22日(火・祝)
- 10:00〜・14:00〜|フィンガーライムジャパン仲平さんと学ぶ! フィンガーライムの世界
-
9月23日(水・祝)
-
14:00〜16:00|園芸農家イシヅキちゃんねるイシヅキさん・石黒さんによるイチジク・ブルーベリーの講習会
-
11:00〜12:00|イシヅキさん・石黒さんによる相談会・販売会(予約不要)
-
※期間中は上記のほか、カーメン君、レモン、いちごの講習会も開催されます。詳細については、関連情報をご確認ください。







